BBクリームの使い方・選び方大全!美肌に見せる効果的な塗り方とタイプ別おすすめを紹介

こんにちは!化粧品検定1級・成分上級スペシャリストのしらたま(@megaminocosme)です。

今回はBBクリームの使い方をご紹介していきます。
時短メイクに便利なBBクリーム。
しかし、
「あまりキレイに仕上がらない」
「カバー力が足りない」
「毛穴落ちや崩れが目立つ」
とモヤモヤすることもありますよね。
というのも、BBクリームは1本での役割が多いぶん、使用ステップにも意識したいポイントがあるんです。
そこでこの記事では、毛穴とくすみをしっかり隠したい30代の私が、いつものBBクリームを活かしてカンタン美肌に仕上げる方法をご紹介します。

BBクリームの基本的な使い方から、お悩みに合わせたテクニックまで、たっぷりお届けしていきますよ。
さらに後半では、BBクリームの選び方も解説。
「BBクリームを使う時は、スキンケアや日焼け止めも必要?」
「手持ちのBBクリームで、もっと美肌に見せたい」
「忙しくても“手抜きに見えない肌”をつくりたい」
という方は、ぜひ最後までご覧ください。
BBクリームとは?下地もファンデも使わない多機能コスメ

BBクリームは日焼け止め・化粧下地・ファンデーションが1本で済む、多機能コスメです。
- 毛穴や色むらカバー
- ナチュラルでキレイな仕上がり
- スキンケア後の肌にサッと密着
- スキンケア機能を持たせたものもある

「日焼け止めとしてのUVカット効果」「下地のような伸びの良さと密着感」「ファンデのようなカバー力」をかね備えているのがBBクリームの魅力です。
ただし、BBクリームに細かい定義はないので、機能レベルは商品によってバラバラ。
最近は“「BBクリーム」とは名乗っていない、カバー力がある下地”も増えており、ますます境界線があいまいになっています。

ちなみに「BB」は、Blemish BalmまたはBeauty Balmが由来。
もともとは皮ふ治療後の肌を保護するために開発されました(皮ふを治療するものではありません)。
下地やファンデと何が違う?BBクリームの特徴

BBクリームは、日焼け止め・化粧下地・ファンデーションを1本で済ませる前提で作られています。

言いかえると、1本で快適にベースメイクを済ませる工夫がつまったアイテムなんです。
ということで、下地やファンデとの違いを交えながら、BBクリームの特徴をさらに深堀りしてみましょう。
ベースメイクが時短できる

BBクリームは、下地なしでもベースメイクが浮きにくく、ファンデなしでもしっかりめに毛穴や色ムラをカバーするのが特徴です。

下地+ファンデを使うよりもメイクが時短できて、カジュアル・ナチュラルな印象に仕上がるのがメリット。
質感・仕上がりを細かくコントロールするなら下地とファンデを使う方がおすすめですが、「時短優先で、キレイに仕上げたい」という時はBBクリームがうってつけです。
指塗りでも伸ばしやすい

BBクリームは、指塗りでもある程度キレイに仕上げられます。
テクスチャーは化粧下地に近く、スムーズに伸ばせるものが多い印象。

長時間つけていても窮屈に感じにくいところも魅力です。
もちろん、お好みに合わせてブラシやスポンジを使ってもOK。
手持ちの下地・日焼け止めを併用してもいい

BBクリームは、お好みに合わせて他の日焼け止めや化粧下地を一緒に使ってもいいです。

BBクリームは基本的にファンデよりもやや薄づきなので、日焼け止めや下地を重ねても違和感がありません。
ただし、BBクリームはベージュ系で一定のカバー力があるため、ファンデーションとの重ね使いはやや不向きです。
BBクリームの基本的な使い方
BBクリームは使い方のコツをおさえると、メイクを時短しながら美しく仕上げられます。
ということで、まずはBBクリームの基本的な使い方を一緒に見ていきましょう。
STEP1.スキンケアで肌を整える

BBクリームを塗る前は、スキンケアでお肌を整えるのがベターです。

私の経験上、スキンケアなしでBBクリームを塗ると、すべりが悪くてムラになり、早く乾燥すると感じます。
洗顔後すぐに使えるBBクリームもありますが、やはりスキンケア後の方が、メイクの仕上がり・もちが良いです。
できればスキンケアのあと3分ほど時間をおくと、さらにBBクリームのノリがよくなります。
STEP2.パール1粒大を手に取る

BBクリームの使用は、パール1粒大(0.5~1cmくらい)が目安です。
量が多すぎると厚塗り感が出てしまったり、崩れの原因になったりするので、少量ずつ重ねていきます。

具体的な使用量の目安は、商品パッケージや本体に書かれていることがあるので要チェックです。
STEP3.ツールを選ぶ(指orスポンジorブラシ)

BBクリームは何を使って塗るかによって、仕上がりが変わります。
- 指:体温でなじみやすく、ナチュラルな仕上がりに。
- スポンジやパフ:ツヤ感を抑え、ムラなく均一にカバー。
- ブラシ:薄付きながらもカバー力があり、ツヤも出やすい。
仕上がりの美しさを求めるならブラシやスポンジを使うのがおすすめ。

ただしBBは時短を目的としている商品が多いので、指でも十分扱いやすいです。
メイクツールについてはこちらの記事でも解説しています。
STEP4. 顔に5点置きし、中心から外側へ伸ばす

BBクリームを指にとり、両ほほ・額・鼻・あごの5点に乗せます。
その後、指の腹やツールで顔の中心から外側へ広げていきます。


手に出した量を一度に顔に乗せきらなくても大丈夫。
厚塗りにならないよう、少量を薄く伸ばします。
頬は重ね塗りすると、毛穴をキレイに隠せますし、立体感が出ます。
また、日焼け止めを使わない場合は、全体にムラなく伸ばすことも大事です。
STEP5. 仕上げにフェイスパウダーをプラス

BBクリームの後にフェイスパウダーを乗せると、崩れ防止になります。

さらに毛穴も目立ちにくくなるので一石二鳥です。
【仕上がり・お悩み別】BBクリームの使い方~応用編~

続いて、お好みの仕上がりやお悩み別に合わせたBBクリームの使い方をご紹介します。

BBクリームの基本的な使い方をしっかり押さえた上で、より理想の仕上がりに近づけていきましょう。
【BBクリームの使い方①】とにかく時短でキレイに仕上げたい時

時短も仕上がりも妥協したくない方は、BBクリームを指でクルクルと伸び広げます。
なるべく伸びのいいBBクリームを使い、「カバー力で上から毛穴を隠す」よりも「BBを肌になじませて、肌をよく見せる」というイメージでメイクします。
カバー力が物足りないと感じたら、パウダーで調整しましょう。

また、スキンケアの工程を減らすことがポイント。
うるおいキープにフォーカスしたオールインワンや乳液に頼りましょう。
私のおすすめは高保湿で人気の韓国スキンケア、「エストラ アトバリア 365 エマルジョン」。

エストラは年中乾燥しやすい私もリピートしている大好きなブランドです。
【BBクリームの使い方②】ナチュラル&ていねいに仕上げたい時

お肌の悩みはカバーしつつ、“ナチュラルにお肌がきれいな人”っぽく仕上げたい時は、BBクリームもパウダーもやや控えめに塗ります。
使用量の目安…パール1粒大より少なめを意識。
使うツール…基本は指塗りでOKです。毛穴や崩れが気になるところだけ、スポンジやパフを使うのもあり。
塗り方としては、BBクリームを指でトントンとなじませながら、顔全体に塗ります。


適度にツヤ感を残したいので、パウダーは控えめでよいです。
【BBクリームの使い方③】しっかりカバーしたい時

毛穴やくすみをしっかりカバーし、スキのない肌をつくりたい時は、スポンジを活用します。

フェイスパウダーもパフで密着させるとGOOD(BBクリームとは別のパフを使用)。
使用量の目安…パール1粒大(約0.5cm)
使うツール…スポンジorパフ。水で濡らしてから使うと密着感がアップし、崩れ防止になります。


アンドビーのスポンジは、メイク苦手だけど毛穴をしっかり隠したい私のお気に入り。
塗り方は、BBクリームを顔全体に伸ばし、スポンジでトントンと叩き込むように塗ります(力は入れない)。


毛穴が気になるところはBBクリームを重ね塗りしておきましょう。
シミや赤みには、コンシーラーを先に仕込んでおくのがベターです。
おすすめのコンシーラーは過去の記事でまとめているので、気になる方はこちらも参考にしてみてください。

【BBクリームの使い方④】崩れにくさを強化したい時

炎天下で過ごす日など、メイク崩れをしっかり防ぎたいときにおすすめの対処法を4つご紹介します。
- 水で濡らしたスポンジでBBクリームを塗る
- スキンケアは油分控えめに(特に夏)
- メイクキープミストを使う
- フェイスパウダーを乗せる
メイクキープミストは、ロージーローザの「メイクフィックスパフ」を使うとメイクがお肌にピタッと密着します。

フェイスパウダーもパフの方がしっかり密着しますが、BBクリームのツヤ・質感を残したい時はブラシを使うとよいです。
TPOやお好みに合わせた崩れ対策を取り入れてみてください。
【BBクリームの使い方⑤】UV対策を強化したい時

「BBクリームだけでは、UV対策が物足りない」と感じるときは、BBクリームの前に日焼け止めやUV下地を仕込みましょう。
透明なUV下地を仕込むと、BBクリームの仕上がりを邪魔しにくいです。

メイクの仕上がり・もちをよくするためにも、化粧下地としての機能が期待できる日焼け止めを選ぶのがポイントです。
↓おすすめの透明タイプUV下地
自分に合ったBBを使おう!お悩み別・BBクリームの選び方
BBクリームは種類が豊富で、商品によって仕上がりや肌へのなじみ方が違います。

ということで、自分に合ったBBクリームを選ぶポイントを押さえておきましょう。
【タイプ別に解説】肌質で選ぶ
肌質で選ぶときのポイントを、タイプ別に紹介します。
肌質で選ぶ①乾燥しやすいお肌の方
お肌が乾燥しやすい方は、保湿成分にこだわったものや、ツヤタイプのBBクリームがおすすめ。
▽おすすめBBクリーム…ラ ロッシュ ポゼ UVイデア XL プロテクションBB

ツヤをおさえたい時は、スキンケアでしっかり保湿したあと、ノンパールのフェイスパウダーをパフでつけてみてください。
肌質で選ぶ②脂性肌さん
脂性肌さんやテカリが出やすい時期には、皮脂コントロール機能があるBBクリームに注目です(皮脂を抑えるパウダー配合など)。
また、ツヤタイプよりもセミマット~マット仕上げのBBクリームの方が、テカリや毛穴をカバーしやすいです。
▽おすすめBBクリーム…ケイト ザBB(カバー&オイルブロック)
肌質で選ぶ③混合肌さん
「おでこや小鼻などはテカリが気になり、口周りやフェイスラインは乾燥する」という方は、セミマット~セミツヤのBBクリームが狙い目です。
▽おすすめBBクリーム…ファシオ エアリーステイ BB ティント UV
テカリが気になる部分には部分用下地を仕込み、顔全体にはうるおい系のBBクリームを使うのもおすすめです。
▽おすすめ部分用下地…RMK リファイニング ポアレス スキン ベース
肌質で選ぶ④敏感肌さん
お肌が敏感な時や、肌あれが気になる時は、低刺激処方にこだわったBBクリームを選ぶのがおすすめです。

何に対してお肌が敏感に反応するかは人それぞれですが、私はアルコールフリーや香料フリーのBBクリームを選んでいます。
まずは敏感肌向けブランドから注目して選んでみましょう。
▽おすすめBBクリーム…キュレル ベースメイク BBクリーム
【ツヤorマット】仕上がりで選ぶ
BBクリームは、ツヤ肌~セミマット肌に仕上がるものが多いです。

特にツヤ感を意識したい方は、パール入りのBBクリームがおすすめ。
▽ツヤ派におすすめBBクリーム…オンリーミネラル ミネラルエッセンス BBクリーム

マット派の方は、セミマット仕上げのBBクリームも選択肢に入れ、パウダーでサラサラに仕上げるのがよいです。
▽マット派におすすめBBクリーム…プリマヴィスタ ジャストワン フィニッシュ
また、迷ったときはセミツヤ仕上げのBBクリームがおすすめ。

特にノンパールのBBクリームだと、フェイスパウダーやハイライトで好みの肌を演出できます。
▽おすすめBBクリーム…セザンヌ ミネラルカバーBBクリームN
【時短・簡単さ重視】伸びがいいものを選ぶ
伸び広がりのいいBBクリームは、扱いやすく塗りムラもできにくいです。

肌によくなじむため、テクニックいらずでお肌を自然に美しくに見せてくれますよ。
私の失敗談ですが、カバー力が高いBBクリームは時短重視のときには少し不向きに感じます。
固めのテクスチャーが多いので、ていねいに塗り広げなければなりません。
▽おすすめBBクリーム…エスプリーク スピードフィニッシュ セラム BB カバー
エスプリークのBBは名前どおり、スピーディに広がってお肌に溶け込むようになじみます。

ツヤで毛穴もぼかし、美肌見えしますよ!
【美容を追求】スキンケア機能にこだわる
BBクリームにスキンケア機能を求めるのであれば、保湿・整肌成分が豊富なものや、スキンケアに関する技術を使ったBBクリームがおすすめです。

成分上級SPの私のお気に入りは、オバジC デイセラムBB。

高濃度ビタミンC(※1)を配合し、紫外線の量に応じてビタミンC(※2)があふれ出す技術も使われています。

肌なじみとカバー具合のバランスが良く、乾燥も気にせず使えますよ。
※1 ロート製薬で販売中の仕上げ用化粧品内でビタミンC誘導体(グリセリルアスコルビン酸、アスコルビルグルコシド、テトラヘキシルデカン酸アスコルビル:すべて保湿成分)を最も多く配合(2023年10月時点)
※2 テトラヘキシルデカン酸アスコルビル(保湿)
ということで今回は、BBクリームの使い方や選び方をくわしくご紹介してきました。
BBクリームは1本でベースメイクができる便利アイテム。
さらに日焼け止めや化粧下地、フェイスパウダーとも合わせられてさまざまな使い方ができます。

ツールによって仕上がりがガラッと変わるのも、BBクリームの奥深いところですよね。
肌質や仕上がりの好みに合った方法でBBクリームを活用し、快適なベースメイクを楽しんでください。